日本留学の実態
留学を希望する学生は、どこの国へ留学するかは重要な選択となります。一般的に留学先を決定する際に、世界の公用語である英語圏の国へ留学する学生が多い中で、日本へ留学する魅力について、各国の受入れ留学生数の比較、来日した留学生の実態と日本留学の満足度について紹介します。
留学先の比較
2023年の世界の高等教育機関における外国人留学生数は約640万人となります。世界で外国人留学生が多い国1位はアメリカで約17%を占めています。2位のイギリスの約2倍の外国人留学生がいます。基本的には大学の数が多く経済的にも発展している先進国が多くなっています。また英語が公用語になっている国(アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ)が多い傾向となります。日本は、公用語が日本語でりながら世界で9番目(アジア圏では2位)に外国人留学生が多い国となっています。
The Power of International Education “Project Atlas”, Global Mobility Trends
日本の外国人留学生数
2023年5月1日時点の日本に在籍している外国人留学生数は、279,274人です。そのうち、高等教育機関に在籍する外国人留学生は、184,682人です。学籍別では、大学院が55,539人(20%)、大学80,362人(29%)、専門学校46,325人(17%)で66%を占めています。また、高等教育機関へ進学する前の日本語教育を行う日本語教育機関には、90,719人(33%)が在籍しています。
(独)日本学生支援機構
「2023年度外国人留学生在籍状況調査結果」
どんな国から日本に留学生が来ているか
地域別の留学生の割合では、アジア地域からの留学生が91.0%と多く、ヨーロッパ4.8%、北米1.7%、アフリカ0.9%、中南米0.8%、中東0.5%となっています。国・地域別では、中国が115,493人と一番多く、ネパール(37,878人)、ベトナム(36,339人)、韓国(14,946人)、ミャンマー(7,773人)、台湾(6,998人)、スリランカ(6,819人)、インドネシア(6,552人)と続きます。
(独)日本学生支援機構「2023年度外国人留学生在籍状況調査結果」
日本留学の満足度
日本に留学した外国人留学生のアンケート調査によると、日本に留学しての全体的な印象は、「よかった」が94.1%と高い満足度となっています。また、留学してよかったことについては、「日本語が習得できたこと」が60.5%、「国際的な考え方、教養を身に着けることができたこと」が55.6%、「質の高い教育を受けられたこと」が52.8%、「日本人の友人ができたこと」が34.0%、「国際的な人脈ができたこと」が33.5%となっています。
(独)日本学生支援機構
「2023年度私費外国人留学生生活実態調査概要」